歯の構造と役割

歯の役割 歯の構造と役割 どういう病気か? 原因とリスクファクター 歯周病と全身疾患

歯の構造と役割

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 乳歯の芽(歯胚)は、赤ちゃんがお腹にいると気付く頃にはできつつありますし、永久歯は乳歯が出てきたころ、その下で育っています。
歯の発育には、妊娠中の母体管理が重要と言えます。 妊娠中にカルシウムだけでなくタンパク質も十分にとり、バランスの良い食事を取るように心がけましょう。

 子供の時から何でもよく噛み、歯をよく使うことが大切です。歯並びが悪いときはなるべく早く歯科医院で相談して治す必要があります。 「乳歯はどうせ抜けて大人の歯がまたはえてくる」といって乳歯を大切にしない大人も多いようですが、乳歯を守っていくことがきれいな永久歯の歯並びにつながり、大人になってからのお口の健康の維持に役立ちます。


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 言うまでもなく、歯は物を食べるための大切な道具です。
しかし、その他にも咬むことがこんな影響を体に与えているのです。

 

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 成人には28本(智歯を入れて32本)の歯があります。
前歯は物を咬み切り、奥歯は更にそれを細かくすりつぶしていくという役目があります。 しかし、歯の数が減ると、その働きがどんどん低下していきます。
 それでは、私たちの歯がどういう具合に生えているのか見てみることにしましょう。

 

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 通常私たちが「歯」と言っているのは頭の部分だけで、下には長い根っこがあります。その根っこを支えているのは顎の骨です。歯肉(歯ぐき)はその骨をただカバーしているだけにすぎません。
 私たちが物を食べるときには数十キロという力がかかりますが、このような構造をしてるおかげでそのような強い力に耐えることができるのです。

 

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 ところが、その歯を無くしてしまうと急に食べることが難しくなってきます。

 右上は歯がすべて無くなった人の口の中ですが、このままでは食事が摂れないため右下のような入れ歯を使って食べることになります。

 

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 私たちの歯は骨で支えられていますが、それはちょうど地中にしっかりと根を張った樹のようなもの。 それに対し、入れ歯はただ歯ぐきの上に置いてあるだけですから、どうしても何十キロという咀嚼力に耐えることは出来きなく、食べることが大変難しくなってきます。

 

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 私たちの歯は「物を食べるために作られた大変優れた道具」ということが言えます。その歯を失うということは障害を持つことと同じこと。

 一生を通じてなるべく自分の歯で食べることが出来るよう、歯を大切にして下さい。

 

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 咬む力は、運動能力にも大きく影響します。

人は、強い力を使う時、奥歯でくいしばったりしますよね、それを測定して、グラフ化したものです。

 

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 かむことは、全身にもよい影響があると言われています。

例えば、かむ力が強い人は、かむ力が弱い人に比べて運動能力を発揮することができ、走る速度にも影響が現れています。

 

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「主に自分の歯だけで食べられる」という人のほとんどが「一人でどこでも出かけられる」と回答しています。

 歯の状態がよいお年寄りほど、体の具合もよく、行動範囲が広いことがわかります。

 

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 長寿国日本と言われていますが、

・食事をおいしく摂れるとこと
・家族に囲まれて生活すること
・夜、ゆっくり休めること
・お友達との交流を楽しめること

豊かな生活を送るためにもご自身の歯の健康について考えてみてください。

 

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 平成13年度に菊池保健所で行った「生活習慣病に関する実態調査」によれば、「現在自分の歯のことで困っていることとして、「食べにくい」、「見かけが気になる」、「話しづらい」「よく眠れない」などがありました。

 回答者の30.7%が歯のことが原因で何らかの困りごとを感じていることがわかりました。